ココロに届く 「ババキューピット! 」〜"君の夢の蕾"に歌を届けます〜
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〜徳島県在住の和田さんからの依頼〜

はじめまして。

私が勤務している西庄小学校は、児童数4名となり、本年度末に休校することが決まった山間の谷あいの小さな小さな学校です。
卒業する2名の6年生と、4月からは町の学校へ転校する四年生と五年生のご家族、そしていつも子どもたちを支えてくれる地域の方々(休校をほんとにさみしく思ってます)に、きみは小さな夢のつぼみ、明日に咲く花と歌ってほしいのです。
胸張って、町の学校でも頑張ってほしいのです。

毎年12月になると、休み時間に持久走をしてますが、一昨年は「レースの途中のランナー」、昨年は「いつか君に追い風が」をBGMにがんばりました。
今年はもちろん「明日に咲く花」です。

ひろき、ゆきえ、なおき、ちはる。
4人の子どもたちをはげましてほしい。
不安な気持ちを抱えながらも送りだす決心をした親たちをはげましてほしい。
おらが村の小学校がなくなることになり、これで自分たちの故郷はいつか消えてしまうんじゃないかってさみしさいっぱいの地域の方々を元気づけてほしい。

休校前、卒業前の子どもたちに、いつまでも残る大きな大きな思い出を作ってください。

「さみしくなるなあ。」
それがあいさつがわりのようになってきた学校と子どもたちと地域の方々です。
元気づけてください。
どうかよろしくお願いします。

このメールを拝見し、馬場さんはじめスタッフ一同の気持ちは決まりました。 2010年3月18日飛行機、電車、車を乗り継ぎ、西庄小学校の卒業式に参加させて頂きました。 第三回ババキューピットのスタートです。

写真をクリックすると拡大します。

馬場俊英コメント
 
「ババキューピット」企画の第三回として、徳島県東みよし町の西庄小学校を訪ねました。西庄小学校は山間の谷間にある児童数4名の小さな学校です。創立132年の歴史を持つそうですが今年の卒業式で休校となるそうです。そんな西庄小学校の卒業式にギターを持って行って来ました。
 
今年卒業するのは6年生のゆきえちゃんとひろきくんの2名です。見送る在校生はなおきくんとちはるちゃんの2名。たった4名の卒業式ですが、先生方や関係者のみなさん、地域のみなさんに囲まれて、心のこもった素敵な素敵な卒業式でした。
 
式では在校生から卒業生への手紙が読まれ、卒業生から在校生への手紙が読まれました。つまり、4名それぞれが、それぞれへの手紙を読んだわけです。在校生で5年生のなおき君は、「僕も一年はやく生まれたらよかった。そうしたら一緒に行けるのに」と言って声を出して泣きました。4年生のちはるちゃんは手紙の最後に「淋しいです」と伝えていました。
 
別れを惜しんで涙を流し、感謝を伝えてはまた涙を流し、「淋しいです」と想いを素直に言葉にして、「さようなら」と締めくくり胸にしまっていく。そんな姿がとても眩しかったです。4名の友達と先生だけで数年間を過ごして来たのです。その絆は僕らの想像以上でしょう。そんな想いから溢れる言葉と姿がほんとうに眩しかったです。
 
ただ、それからほんの1時間も経たないうちに教室に戻ってホームルームが行われましたが、そこではみんなが笑って、いつものようにワイワイと給食を食べていましたが笑。子供の切り替えってほんとにスゴいです。でも、それがどこかせつなくもありました。子供なりの繊細なバランス感覚があって、笑顔を見せるのでしょう。
 
ところで、校舎や教室のいたるところに、4人の絵や書道の作品が展示されていましたが、どれもがほんとうに上手で、きっと先生から熱心に教えてもらったんだろうなと想像し、小さい学校にも少ない人数にも良さがあるのだと感じました。
 
ひろきくんの夢は「野球選手」。ゆきえちゃんの夢は「漫画家」 だそうです。僕らの時代(30年間)とほとんど変わっていなくてそれも可笑しかったですが、ホームルームの教室で「明日に咲く花」を歌わせてもらいました。「君は小さな夢の蕾」「元気でいて欲しい、明日に咲くから」。このババキューピットでは毎回、この歌の意味をみなさんから教えてもらっています。
 
 手紙をいただいた和田先生は明るくて、どうやら名物先生のようでした笑。和田先生もギターの弾き語りで僕の「明日の旅人」を歌いました。上手でした〜〜。和田先生は良く僕のコンサートにも来てくれるそうです。生徒にも同僚にも地域のみなさんにも愛される素敵な先生でした。
 
卒業していく2名だけでなく。転校していく在校生。転勤をされる先生方。そしてご両親のみなさんにとっても新たなる旅立ちの春でしょう。もちろん僕らもそうです。まだ少し寒い青空の下、校門の前で見えなくなるまで手を振っていた子供たち。すべての未来があたたかいものになりますように。
 
2010年3月25日 馬場俊英